妊娠したお母さんの体内でつくり出されるプラセンタ(胎盤)には、必ずセットになるものがあります。それは「へその緒」です。
正式には「臍帯(サイタイ)」と呼ばれ、プラセンタの栄養素を胎児に届けるパイプの役目を果たします。
テレビなどで「臍帯血移植(さいたいけついしょく)」「サイタイ血バンク」といった言葉を耳にしたりしてご存じの方も多いかとは思いますが、この臍帯(サイタイ)の中にある血液「臍帯血」には、白血球や血小板といった細胞をつくりだす「造血幹細胞」が多く含まれているため、白血病など重篤な血液系疾患の治療に用いられています。
※臍帯血(サイタイケツ)はプラセンタと同じく出産直後にしか採取することができないため、日本赤十字社などによって移植用に凍結保存するネットワークが構築されています。
最新のアンチエイジングコスメにもサイタイケツが利用されてます
このように医療分野で活用されてきた臍帯(サイタイ)ですが、最近では医療のみならず化粧品などの美容分野にも利用が拡大しつつあります。
例えば、馬のサイタイから抽出した「サイタイエキス」を配合した化粧品や健康食品がそうです。
馬由来のサイタイエキスには、天然のヒアルロン酸やアミノ酸、コンドロイチンといった成分が豊富に含まれていますから、美容ドリンクなどに配合すれば健康や美容効果が期待されます。
特に、天然のヒアルロン酸はプラセンタには含まれていないサイタイエキスだけの含有成分ですから、プラセンタとは違った魅力があります。
また、肌につけることで保湿や美白効果(メラニンの生成を抑える作用)、ターンオーバーの正常化(EGF様作用)といった働きが確認されていますから、最近は馬プラセンタと馬サイタイエキスをW配合したスキンケアアイテムも目にする機会が増えてきました。
増えてきたとはいえ、プラセンタ以上に貴重で高価なサイタイエキス。
さらに研究開発がすすみ、プラセンタ並みに身近なものになってくれればうれしいですね。
何れにしても、研究するのは大学の研究機関であったり、製薬会社だとおもいます。日本の製薬会社ほど信頼の高いものはありませんから、今後ますます期待できますね。⇒製薬会社がつくったプラセンタってちなみにこんなやつです。