美容や健康維持のためにプラセンタに興味が高い方も多いでしょう!
しかし、プラセンタをいざ自分で使用してみようと考えると、一体どのように選べばよいのかわかりませんよね。
というのも、市販のサプリメントや化粧品に含まれている動物性プラセンタには種類がありますし、効果がとても高いと言われている「ヒトプラセンタ」は、どんな人が選択しているのかもよくわかりません。
そこで、プラセンタは一体どのように選ぶべきなのかについて、ポイントをいくつかお話したいと思います。
プラセンタを選ぶポイント1 抽出方法
良質のプラセンタが原料になっていても、その製造過程における抽出方法が最終製品の質を左右します。
そこで、どんな抽出方法がとられているのかをチェック項目の一つとしてみましょう。
正直なところ、各メーカー、その製造工程は企業秘密にしていることが多いため、明確な工程を知ることは困難です。
以下にあげたものは、プラセンタの大まかな抽出方法として一般ユーザーが知り得る情報ですが、複雑な工程を複数絡めて独自の技術を開発しているメーカーもありますので、抽出法単体の評価(◎、△、×)が低くとも、一概に質の良くないプラセンタだとは判断できないことをご了承ください。
プラセンタ抽出方法
- ×加水分解法:胎盤の細胞膜を酸で分解し、有効成分を取り出す。塩酸などの強い酸を使用するため有効成分が失われやすい。酸を使わない加水分解法を採用しているメーカーもある。
- ×超高圧加水分解法:有効成分が失われやすい
- ◎酵素分解法:歴史は長く、コスト高。体内の数千ある酵素を種類別で分解することができる。不要な物質を分解し、有効成分を抽出できる確率が高い。また有効成分が活性した状態で多く抽出できる。水を使わずに抽出するため、プラセンタ原液は高品質で純度が高く「純液」と呼ばれることもある。
- ◎高圧酵素分解法
- ×凍結融解法:胎盤を急速冷凍し、その後解凍すると胎盤の細胞膜が破壊されるので成分を抽出する。安価だが活性を失うたんぱく質もある。
- ◎凍結酵素抽出法:酵素分解法+凍結融解法の長所を合わせた方法。時間がかかりコスト高だが、成分や効力が破壊されにくく、衛生面や安全面も優れている。
- ◎分子分画法:コスト高。特殊なフィルターを使って胎盤から有効成分を抽出する。取り出したい成分を破壊することなく高濃度で抽出できる。メーカー独自のやり方でやっているところもある。
- ◎培養細胞法:最高峰の抽出法世界特許技術です。特殊フィルターで不純物を除去することができます。加熱せずに処理ができるため有効成分を破壊しない。
プラセンタエキスの粉末化方法
◎凍結乾燥粉末化(フリーズドライ製法)
プラセンタエキスをマイナス30℃に凍結
↓
減圧
↓
水分や不純物を取り除く
↓
乾燥
純度が90~100%
△スプレードライ製法
プラセンタエキスをデキストリン(希釈剤)に吹き付けて固形状にする
↓
乾燥
純度が30~70%
プラセンタを選ぶポイント2 目的
プラセンタを自分にどのように取り入れていきたいのかを考えましょう。
アンチエイジング目的
- サプリメント
- 化粧品
- ドリンクタイプ
このような商品が主に市販されています。
美容・育毛・疲労回復・持病の治療
プラセンタ注射
厚労省公認の治療法:保険適用は、更年期障害、肝機能障害
それ以外の目的では、自費にて、内科、美容外科、皮膚科で治療可能。
過去50年間に感染症の報告が一件もない、副効果が多い、疲労回復に即効性がある、と言われています。
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プラセンタを選ぶポイント3 原料
取り入れたい方法が決まったら、次にプラセンタの原料を決めます。
市販のサプリメント・ドリンク・化粧品を使用したいと考えている方は
- 馬
- 羊
- 豚
- 植物(厳密には植物に胎盤はないので「プラセンタ」ではありません。プラセンタと似たような成分と効果が得られるため「植物性プラセンタ」と呼ばれています。アロエ、カッコン、クロレラ、メロン、ライ麦、とうもろこしなど)
この4種類から使ってみたい原料を選択しましょう。
動物や植物が育った環境は、抽出成分にとても大きな影響があります。
まずは国産なのかどうか?原料は海外でも製造が国内なら国産と明記されます。海外製の原料でも信頼の高い原料メーカーはあります。
このように原料に関する情報がより多く書かれているものを選びましょう。
コスト大事派
もしも、原料よりもコストが大切だと考えているのならば、豚プラセンタが一般的です。
豚プラセンタは、人体になじみが良いと言われていますが、馬や羊と比較すると効果は少しダウンすると言われていますので、まずは試して効果を実感してみてください。
植物プラセンタも自分に合うものがあるかもしれません。動物性より植物性が安心するという方は、ここからスタートもいいでしょう。
ただ一つ注意したいのは、コストは質と量に左右されるということです。
含有量を少なくしてコストを下げているものもあります。
効果もコストも大事派
コストが気にならないというのであれば、植物→豚→羊→馬といった順で効果が高くなるとも言われていますので、参考にしてくださいね。
コストの許容範囲は人それぞれですが、効果も、持続可能なコスパも両方考えたい!という方は、馬だけではコストはかなり高くなりますので、馬と豚、馬と羊、などミックスされたプラセンタサプリも試してみてはどうでしょうか?
とにかく効果ありき派
- 馬プラセンタ
- ヒトプラセンタ
ヒトプラセンタに関しては別格と考えてください。
国内でのヒトプラセンタは、医療機関でのみ皮下注射としての摂取が可能です。サプリメントや化粧品への適用(製造)および市販は禁止されています。
海外で製造したヒトプラセンタサプリを輸入し販売しているクリニックがありますが、どうしても試したい方は、その医師の診断と説明を受けて、注射同様 同意書にサインをし、クリニック内での売買であれば使用が可能となっているようです。(つまり郵送などは×)
ここは国内ではあくまでグレーゾーンなので、ご自身の判断で決めてくださいね。
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プラセンタを選ぶポイント4 副作用
最後に、プラセンタを選ぶ際には副作用などのデメリットもしっかりと知っておく必要性があります。
例えば、医療機関でプラセンタ注射を受けた場合は、感染症予防の観点から献血を行うことは一切できません。
万が一、家族内で輸血を必要としていても、血液を分けるといったことはできませんので、このような緊急時のリスクをしっかりと把握してください。
プラセンタ注射はホルモン分泌に作用するため、生理に影響があったり、一過性の拒絶反応や、別のサプリメントや薬との併用でアレルギー反応などが出ることもあります。
また、動物性のプラセンタに関しても、安全性が確立されている商品かどうかをしっかりとリサーチして使用するとより安全ですね。
信頼度として一番高いのは、医療機関で扱っているプラセンタサプリや化粧品でしょう。ただし金額はお高めです。医療機関に通院せずともネットで購入できるものもありますので、トータル経費は抑えられますね。
また、廉価な商品の場合は、上記のポイントに関しての分かりやすい情報を少しでも多く開示している原料メーカーの製品を選び、自分がどんなものを口に入れ、肌につけているかを少しでも理解して使用するようにしましょう。
プラセンタを選ぶポイント5 業界の品質規格基準
JHFAマーク
日本健康・栄養食品協会が定める、プラセンタ食品の品質規格基準(JHFA規格基準)が2013年に厳格なものに変わりました。
プラセンタを製造している会社の信用性について
JBPマーク
医療用プラセンタ「ラエンネック」のメーカー、株式会社日本生物製剤(JBP社)の独自の技術で製造したプラセンタを使用している証です。
JBP製プラセンタを、1日の推奨摂取量100mg以上を含有している事が条件となっています。
JBP製のプラセンタを購入する場合は、正規販売ルート(医療機関の対面説明販売)で購入することが一番安全と言えます。
ネット販売でも購入できますが、「非正規販売ルート」として同社は保証できない旨の記載がJBPサイトにありますのでご注意ください。(参照URL:http://jbp.placenta.co.jp/2016/09/26/1916/)
JBP製の原料を使って独自で製品を製造販売している医療機関もあります。
ネット販売も行っているところもありますので、その最終商品にJBPマークがついているかどうかを確認してください。
その他にも基準がいくつかありますので、こちらの記事を参照ください⇒危険なプラセンタ食品を見極めるには
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