抗酸化力の強さを活かして、エイジングケアサプリなどに利用されているプラセンタ。ただし抗酸化力が強いということは、普通の物質よりもはるかに酸素を吸収してしまうということです。そのため、保管や使い方を誤ると、かえってマイナスの結果を招くこともあります。
酸化プラセンタとは
そもそも抗酸化物質と呼ばれるものは、抗酸化物質自身が酸素を取り込むことで、他者が酸化することを防いでくれる物質のこと。
つまり、自らが犠牲になっているのです。抗酸化物質は、どんどんと酸素を吸収(結合)していって、やがて「これ以上は酸素を吸収(結合)できない」というところまできて、その役目を終えます。
これは、プラセンタサプリでも同じこと。
プラセンタサプリの中身である「プラセンタエキス粉末」は、真空状態でもない限り、まわりにある酸素を可能な限り吸収していきます。
もし、お手元にカプセルタイプのプラセンタサプリなどがおありでしたら、カプセルを外した中身だけを窓際などに放置してみて下さい。
いつの間にか変色していたり、湿気を吸ってペースト状に固まった酸化プラセンタになっているはずです。
こういった酸化プラセンタ(劣化したプラセンタ)は、かえって人体に有害となる恐れもあります。しっかりとしたプラセンタメーカーは酸化や湿気対策に余念がありません。
高額なプラセンタサプリ(カプセル)にあるような、カプセル1粒1粒をホイルシートに入れ、さらにアルミ袋で梱包して、最後は化粧箱に詰めるという一見過剰すぎる包装も、プラセンタの抗酸化力を考えてこそのもの。こういった対策をしているからこそ、安心してプラセンタサプリが摂取できるわけです。
酸化プラセンタを回避するには
自分の酸化を防ぐつもりで摂取したプラセンタサプリが、実は酸化プラセンタだったなんてことになれば、かえって酸化を促進することにもなりかねません。
そうならないために、次のようなことに注意してみて下さい。
1.個包装されていないものや遮光容器でないものは避ける
プラセンタサプリは一度開封すれば酸化や吸湿が始まります。個包装されていないものは容器を開け閉めする回数が増えますし、遮光されていない容器は紫外線を通しやすくなりますから、それだけ劣化するスピードも早くなります。
2.購入後や開封後は、なるべく早く使い切る
個包装されているものでも、完全に劣化を防げるわけではありません。
カプセル剤やホイルシートに入っていても多少は劣化していきますから、なるべく早く使い切るようにしましょう。大ビンタイプのプラセンタドリンクなども、一度開封したら短い期間で飲みきってしまうようにして下さい。
3.冷蔵庫か冷暗所で保管する
サプリメントの説明書きなどを見ると、たいていの場合「冷暗所に保管して下さい」などと書かれています。
プラセンタなど抗酸化成分の多いものは、紫外線や温度変化によって酸化スピードが早まりますから、冷蔵庫のような温度変化や紫外線の侵入がない場所で保管しておくのが正解。冷暖房器具のそばや窓際は絶対にNGです。